Sunday, July 14, 2013

長野県松本蟻ヶ崎高校演劇部 第65回ぎんが祭公演『滄海(うみ)は還らず』

@長野県松本蟻ヶ崎高校231教室

作:日下部英司
出演:長野県松本蟻ヶ崎高校演劇部

(2014.7.22作成)

スミマセン…。私のこのブログの中では一番開かれているページらしいのですが,ずっと上の3行しか書いていませんでした…。
申し訳ないので&先々週蟻高の作品を観たので,こちらも記憶を頼りに書いてみたいと思います。


今年(2014年)の5月に『永遠の0』を観たのですが,鑑賞後,この作品をもう一度観たくなりました。
この時代に,何のために生きるのか,誰のために生きるのか…根底に流れるものに,繋がる何かを感じました。


この作品は,3年前にもぎんが祭や大会で上演されたものだそうですが,初演時私はご縁がなく,拝見する機会がありませんでした。

何かを再演するには,それなりの狙いや意図,思い入れがあるものだと私は思います。3年前ということで,今回舞台に携わった部員の方は誰一人,初演時当事者ではなかったと思います。中3でぎんが祭に来た子が高3で演じる…みたいな感じなのかな。それってすごくうれしいことなのではと思います。観た作品がその高校や部活を目指すきっかけになって,自分がそれを創る側に回れたら。そう思うと,高校演劇ってやっぱり素敵です。

さて!
カサハラさんOPでやられました!

だって!
『くじらの墓標』のOPなんだもの!!!!!!!!!

(『くじらの墓標』…坂手洋二作。長野県田川高校演劇部が2003年度に上演していた作品。天王洲アイルのサマーフェスティバルに参加した作品で,多分田川的にもすごく思い入れの強い作品だと思われます。さらに関東大会まで出場。一度観たら忘れられない,強烈な作品だったのです。)(私,年齢不詳…?)

ちなみにタイトルでわかりますが,『くじら』も海のおはなし。
あのOPの曲は,海が合いますね…。哀愁漂う感じ。もう取り戻せない過去が,漂っている感じ。そんな曲。

そして今作のOPは,登場人物達が亡霊のように,かないっこない集合写真のように,ぼうっと集っています。それが少しずつフェイドアウトしていくの。きれいで,印象的でした。


1年経つと記憶は薄れるもので(スミマセン…。),ストーリーはあんまり覚えていないのですが,
ヒロインの豊子役の方が,すごーーーーーーーーーーーーく素敵でした!(*゜ロ゜*)
浴衣?着物の合わせが死んだ人になっている謎が謎のままでしたが(いずれ死ぬのだろうけど…今から!?みたいな),ふわっとしているけど凛としていて,一本筋が通っているようで。よかった…。
でも捨てられてしまって…切なかった…。

あと,小林さん役のしれっとした感じが素敵でした。前年の『私の一番の希望たち』でも出演されていた方で,その時もそんな感じだったので,若干素なのでは…と思いますが(笑),あぁいう感じの方好きです。

(ゼロ戦にどうやって乗るんだろう…)と思っていましたが,うまいこと立体的にみせてるなぁ~と思いました。コンパクトな箱(教室)なので,ちょうどよかったと思います。


パンフレットの日下部先生の言葉を読むと,高校生の方々も,ゼロ戦パイロットの方のお話を伺ったようで…。今の時代,とても貴重ですね。私は修学旅行でひめゆりの記念館に行っても直接お話を伺うことはできなかったので,うらやましいです。

そうそう。パンフレットといえば,蟻高のパンフレットが手作り感いっぱいで,好きです。
パソコンもデザインソフトも充実している2010年代に,あえて手書きの表紙とレタリング!!!!!
ひとりひとことも,部員の方の人となりが表れる感じがして,読むのが楽しみです。部外者なのに身内気分になれます。(迷惑)

はー。もう一回観てみたいなぁ。
でも叶わない。それがお芝居ですから。

No comments :

Post a Comment