Sunday, September 21, 2014

第29回中信地区高等学校演劇合同発表会~ゆめ舞台2014~ 長野県田川高校演劇部『ぬけがら』

@まつもと市民芸術館

作:佃典彦
出演:長野県田川高校演劇部

文化祭公演でも同じ演目で拝見しましたが,(めっちゃ成長してる…!)ということが,幕開き5秒で感じられました。
(ちなみに文化祭公演の感想はこちら。)

前回拝見して,
・顔が見えない(照明のもんだい)
・反応が見えない(力動のもんだい)
・設定が見えない(舞台美術のもんだい)
…と,結構辛口な感想を述べてしまいましたが(でも率直な感想),
今回はビフォーアフターでこれらの課題を見てみたいと思います。

①顔が見えない(照明のもんだい)
何を隠そう会場が劇場なので,これはほぼクリアできていました。前髪なども見やすくしていたかな?と思います。


③設定が見えない(舞台美術のもんだい)
先にこちらのお話を…。
幕開き5秒で成長が感じられたというのは,紛れもなく舞台美術からです。
前回は間取りがめっちゃくちゃ…という印象だったんですが,ちゃんと県営住宅に見えましたよ!「冷蔵庫は台所にあるものじゃないの?」「洗濯機は水回りの近くにあるものじゃないの?」とも思っちゃいますが,作品の構造上仕方なし…なのかな。本棚とかがありそうな家じゃないもんな。あるとすれば洋服ダンス的なもの…?
(HATACHIの洗濯機…。こういうの好きだよ…。)

メインの部屋と卓二郎のベッドがある部屋の仕切りに障子が入ることによって,「物理的には距離が近いけど舞台上では聞こえていない」という状況も見えやすくなりました◎

あと扇風機いいですね。

祭壇はもう少しかもかも…。お盆とかに実物の祭壇を見るチャンスがあったかと思うのですが,他が良くなってきた分残念!

ベランダのもやもや感は面白かった!あれ,普通のあみあみじゃないです…よね?何使ってるんだろうー。気になる。

あとあと,文化祭の時は「2005年くらいの話」と聞いていたんですが,今年の話!という主張が2枚のカレンダーから激しく伝わってきました。強制手段ですね…。笑


②反応が見えない(力動のもんだい)
さて,これについてお話したいと思います。

前回拝見して最もがっかりだったのはこの部分(演劇なのにもはやせりふの一方通行を見せられている,という感じでした)。だったのですが,ずいぶんよくなったなぁと思います。ダラダラしていたものも,ちゃんと1時間に収められていて安心しました。

ただ,講師の山上先生も触れていましたが,慣れすぎて聞き取りづらくなってしまったのは確かだと思います。特に女性陣の滑舌が全体的に悪かったのが残念。

それから,「間」について。
冒頭で卓也がハンコをついて,父たちがざわざわ言い始めるところ。あの言い始めをもう少し待ってほしかった!
間は,見せたいところを引き立てるものです。詰めれば逆に流してしまうもの。
見せたいところで,しっかり見せられなかったかなーと思いました。


その他の話をすると,
先ほど女性陣の滑舌について話しましたが,同じく女性陣の皆さん,役の年齢に沿っているように見えなかった…。
これは文化祭公演でも感じたのですが,あまりこの二か月で大きな変化が見られなくて,私は物足りなかったです。みんな,「高校生」に見えて。40代のおばさんらしさ,20代の若くてキレイな母さんらしさ,母親になりきれない40代の女子らしさ…。そういうのが見えれば,よかったかな。
葬儀屋さんはせりふの癖があるように思うので,もっと自然に出してもいいかも…。

あと,音響の話で,
これも文化祭公演から思っていたのだけど,場転と蝉の声以外,正直なくてもいけそうな気がします。あ,あとフラダンスの曲が必要か。
「エンダ~…!」の曲とか,かなり取ってつけた感があるので,何が必要か精査して良いと思いました。

あぁっ,さらに,フラダンスに関して!
もう少し手先まで神経が届くと良いなぁーと思います。これも文化祭からの課題かも。一度鏡の前で踊ったり,自分達の踊りを撮影して,客観的に見てみると良いかも…。


作品の話とは逸れますが,今回久々にがっつり,ほぼ全ての高校を拝見し,私が高校演劇に魅せられたのもこの田川高校がきっかけだったなーということに,改めて気づかされました。
2001年に『神々の国の首都』を観ていなかったら,今日も会場に足を運ばなかっただろうなと思います。この学校は,私の高校演劇の原点だなと思います。

それに気づかせてくれた現役の田川のみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。

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