Thursday, April 2, 2015

第23回はいすくぅるドラマすぺしゃる 東京都立桜町高校演劇部『酒呑の女』

(俳優座劇場webサイトより)

@俳優座劇場

原案:野宮有姫(企画団体シックススペース)
作:桜町高校演劇部といのさん
出演:東京都立桜町高校演劇部

高校演劇を観るようになって15年くらい(!)経ちますが…
お金を払って観たのは,今回が初めてです。

電車に乗って大会を観に行く~とか,そういうことはもちろんありました。
が,入場料とか,会場に入るためにお金を払うのは初めて。もちろん入場無料でやっているものが大半ということはあるけど,(桜町のためなら全く気にならない!)と思って1,000円払いました。笑

なぜ桜町のために六本木までおでかけしたかと言うと…,1月に観た関東大会の『死刑囚のπ』がものすごーく印象的で,忘れがたくて,もう一度桜町のお芝居が観たい!と思った私は,顧問の先生にぐいぐいお願いして,都大会バージョンの『π』のDVDを直接いただく…という機会に恵まれたのです(;▽;)超部外者なのに!もし私が部活の顧問だったら,そんなお願い怪しくて断っちゃうかもしれないのに!!

で,DVDをいただくときに今回の公演のことを知ったのでした。年度明けすぐだし,職場も忙しくないだろうし,行く行く~!と思って1ヵ月生き延びてきました。笑
そして当日は振休を使い,仕事を早上がりして六本木へ…!

初☆俳優座劇場!
出口から近いということは地図でわかっていたけど,出てすぐ左にボン!とあったので,本当に(近ッッ!!!)と思いました(笑)。そして早目に着いたので,前の高校の上演中に入れていただきました…。ありがとうございます…。
会場に入って,客席と舞台の近さに驚きました!すごーい!サイズ的に超好み!(*・∇・*)

そして今回のパンフレットをぺらり…。
…あっ,『酒呑の女』って,“さけのみのオンナ”かな!と思っていたのですが,“しゅてんのむすめ”と読むのですね!何もかも違う! (バーで赤い服とか着た女のひとがマスターと話したりするのかな!)とか想像してたのですが,何もかも違ーう!!!笑

さて実際の舞台です…。
やっぱり作品が変わっても桜町ーーー!!!
『π』とは全ッ然違う路線なのに,もんのすごい圧が舞台から伝わってきたのです。最初からあんな群舞を見せられてしまうなんて…。ぐわーっと引き込まれてしまいました。『π』の「天体観測」でも集団の力って本当にすごいなーと思ったんですが,ここでも同じこと感じました。踊れるって…素敵ですね…(*´`*)

前回拝見したときから3ヵ月しか経っていないので,『π』に出ていらしたキャストさんを見つけることができたときは嬉しかったです!今手元に関東大会のパンフがないのでぱっと言えないのですが,真理ちゃんとか殺陣部の子たちとか先生たちとか。真理ちゃん役だった方は特に声が素敵だなーと思っていたので,すぐピピっときました。声が良いって強みだなと,改めて思います。

あと前作で殺陣部の皆さんだった方に改めて注目してみたんですが,(え,普通の高校生ですよね?)とつい思っちゃいました。たとえば金時役の方の腕!腕!!!あれは確かに見せて正解の腕…!(へんたいではありません。きれいな体は美しいのです)
あとあと雷光役の青木駿さん…(現在高校を出られて芸能活動されているようなので,お名前出しても大丈夫でしょうか…ね?)。小顔・イケメン・踊れる…。いるだけで華があるってすごいですね…。姿勢もすごーくキレイな方なので,出てくるたびつい目がそちらにいってしまいました。そうそう。今回は卒業したての方も何名か出演されていたらしいのです。それもすごいです…。

W主演(と言っていいのだろうか)の茨ちゃんと桂ちゃんもとても素敵だった…(茨ちゃんは殺陣部の子ですよね…?)。茨ちゃんの怒りとか憤りとかそういった気持ちと,桂の純粋(ある意味世間知らずとも言えるのかな)で勢いのある気持ちの対立とか,爽やかな感じ…。高校演劇らしい感じ…。(ほめてます)
お客さんとしては先をある程度予想しながら観ているので,茨ちゃんがガーンとなっているところなんかは(がんばれ茨ちゃーん!!!)と思い見守ってました。笑

創作なので自分達の強みを全面に出せるつくりにできる…のはある意味当たり前なのかもしれません。それでもやっぱり途中で歌唱が入ったり(それも今回のための作詞作曲),殺陣が入ったり…と,自分達の見せ方,世界観の見せ方を自分達で知っていて,それを具現化できるってかなり高次なことだと思うのです。ラストの全員での歌唱とか,圧巻でした。ダンスも歌も話の流れからしたらいきなり入ってくるので,異質といえば異質なんです。でもそれを抵抗感なく見れるし聞ける。桜町の力なんだろうな~と改めて思いました。

話については全然書けていませんが,あれこれ考えず純粋に楽しめました!という一言に尽きます。これが自主公演レベルなんて本当に驚きです。幕が降りて客電がついた瞬間の客席のざわつきを,桜町の皆さんに生で見てほしいなと思いました(笑)。私も桜町エンターテインメントの世界に引き込まれすぎて,客席を立つのにしばらく時間がかかりました。

終演後顧問の先生にご挨拶…と思ったのですが,ロビーがごった返しすぎてて諦めました。笑
そうそう。前の高校の公演から入れたので良い席で拝見できたのですが,入れ替え中に一度ロビーに出ようとしたら客席へ向かって長蛇の列ができていたので無理でした。この集客っぷりもすごい…!おそるべし桜町高校…!!


桜町独自のパンフの他に,はいすくぅるドラマすぺしゃる全体のパンフもあったので見たのですが,前回は私の地元長野県の丸子修学館も出ていたのですね!(・ω・)今回は遠いところだと群馬県から参加している高校もあり,熱意を感じました…。そして東京の六本木で!俳優座で公演ができるなんて!!高校生って,良い特権持ってるなーと,卒業してから強く思うようになりました。いいないいな。

東京と地方の差…みたいなものも,最近はよく考えます。東京は今回みたいな企画があったり私立だけのドラマフェスみたいなものがあったりして,学外で発表できる機会があることが多いんだなー…とか。大会も大事だけど,こういった学外で純粋に発表できることを目的にした舞台を踏めるのってとっても素敵だなーと思います。

改めて…関東大会だからすごかったんじゃない。桜町の持っているパワーがすごいんだということがよーくわかった1時間でした♡足を運んで大正解でした!
都立桜町のみなさん,お疲れ様でした。今年も現役の皆さんはまた機会があればお邪魔させてください!そして卒業生の皆さんは,今後のご活躍をお祈りしております!

No comments :

Post a Comment