Thursday, March 24, 2016

長野県長野東高校演劇部・サプライズ発表会☆『銀河鉄道の夜~吉里吉里国ものがたり~』

(公演パンフレットより。生徒さん・卒業生さんのお名前が載っているため一部加工しています)

@ホクト文化ホール

作:清水信一
出演:長野県長野東高校演劇部現役生・卒業生の皆さん

昨年度の長野県大会で長野東高校を知り,早1年半…。(いやでもまだ1年半なのか。)
まさかこんな公演にも足を運んじゃうとは。人生って何が起きるかわからんといろんなところで言ってますが,やっぱりわからないものですね。

とにかく,昨年度の県大会でこの『銀河鉄道の夜~吉里吉里国ものがたり~』を観て,このカンパニーだから創れる世界観にじんわりじんわりやられてしまったのでした。
それをきっかけに「この人達のホーム(文化祭公演)に行きたい!」「3年生の引退になってしまうかもしれない地区大会に行きたい!」「1・2年の新体制になった公演に行きたい!」と思いおでかけを重ねていったところ,気づいたら今年度の長野東さんの一般向け公演をコンプリートしてしまいました。これはもしやストーカーと言うのではないだろうかと若干自分で自分に引いています。←

そして追いかけまくったご縁(←勝手に言ってみる)で,今回の公演のお誘いをいただいたのでした。
なんと作者で長野東の顧問である清水先生が今年度で異動されるとのことで,卒業生と現役の皆さんでまたこの作品を上演されるとのこと。昨年度の県大会作品の中でも特に心を動かされた作品をもう一度観られるなんて!しかもホクト文化ホールを借りちゃうなんて!と思い,仕事を早退して平日夜におでかけしてきたのでした。笑

し か し 。

早退する直前にうっかり上司につかまってしまい→職場を出るのが遅くなり→よりにもよって通勤で使う路線のダイヤが乱れており→予定の新幹線に超ギリギリで間に合うかどうか!
という状況に…。
駅の構内で走れるところは走ったのですが20秒くらい間に合わず,最終的に開演して5分くらいで会場に着席できたのでした。無念…。東京駅のホームに着いた時の絶望感は,多分ちょっとの間トラウマになると思います。笑

私の事情は置いといて…。
あ,でもまた私の話になってしまうんですが(あれ),私も高校を出てから高校でお芝居を作ったことがあったんです。修士1年の時に。半年くらいかけて稽古してたから,もうM1の秋までは何しに大学行ってたんですか?って言われても仕方ないくらいのスケジュールでした。何を言いたいかというと,超超超大変だということ。普段の生活もあるのに,それに加えて公演の準備や稽古もあるなんて。だけどパンフレットを拝見すると卒業生の方のお名前がたくさんあって,ものすごい覚悟の上でこの公演を迎えたと思うと長野東の皆さんの意気込みの強さが感じられました。

でもって,会場のセレクトも素敵。
2014年度のオリジナル版を上演したホクト文化ホールをチョイスするところも,リベンジしたいというか思い出を更新したいというか,きっとそういう意味合いもあるんだろうなと思って。
個人的に私もこのホールはすごーくすごーく悔しい思いをした場所で,昨年度来た時も非常にフクザツな気持ちでした。当時の悔しい気持ち,昨年度や今回のような切ないけど満ちた気持ち,いろいろ抱えて生きていくのだわ…なんてこともしみじみ思いました。笑

やたらいろいろ書いてますが,ようやく本題に…。
2014年度のオリジナル版と同じ役の方,当時とは違う役で出演されていた方,今回新たに役に就いた方,いろいろでしたが,特に同じ役の方のお芝居を見られた時は,もうなんとも言えない感動みたいなものがありました。2003年に観た長野県田川高校演劇部『神々の国の首都』でも思ったのですが,高校演劇の年度を越えた再演で,オリジナルキャストがそのまま続投って奇跡に近いと思うのです…!今回だとセイコとジョバンニ,ケンジと車掌,ふたばちゃん,王子役の方がそうで,(その声でそのせりふ,聞いたことありますーーーーー!)って感じになりました。時の流れとか,目の前のキャストさんの1年前より深いお芝居とか,そういうものを感じて,もう序盤で涙出そうになってました。本当にこの4役の方は安定感があって,もう一度皆さんのお芝居を観られるなんて夢のようでした。(特になみえちゃん役の方とケンジと車掌さん役の方は今年度の大会作品では裏方さんだったので,このお二人のお芝居を拝めたのは本当に嬉しかったですー。)
前回も出演されていたけど今回別の役…という方のお芝居も,登場人物のキャラクターが広がった気がして,新しい感覚で観ることができました。そして新しい役でも特に違和感なくすすすっと観られちゃったあたりに,そのキャストさんの力を感じました…。特に社長さんとなみえちゃん…!

そう。前回は,例えばなみえちゃんとザネリと王子が同じキャストさん,ふたばちゃんと社長と誘導員が同じキャストさんであることに意味があるように思っていたのですが,今回は一人ひとりの人格がよりはっきり見えたように思います。

あと,この作品がホールでないとだめな最大の理由は,ホリゾント。
初めてこの『銀河鉄道』を観た時はホリゾントの色の深さにただただびっくりだったのですが,今回も当時の感動を味わうことができました。あの青,好きです…。そしてキラッキラの星がたまらんです。
流れ星も,流れるかな流れるかなーと期待していたら,ちゃんと流れたので安心しました。オリジナル版は上手から流れた気がしてたのですが,下手からだったので(おぉっ)と思いました。もうちょっと高いところからシャーッと流しても良いのかなとも思いましたが,以前あの仕組みを伺ったところかなりアナログなことがわかったので大変なのかとも思いますが…。(でも肝心の先生はお気づきになられなかったようで,残念!笑)

作品はもちろん,終演後の卒業生&現役の皆さんのメッセージと,先生ご自身による作品&長野東の皆さんの解説がたまらなく素敵でした。本当に部外者120%ですが,皆さんと同じ空間にいられて心から満足でした。


やたら長くなってしまった割によかったよかったしか書いていない気が…。笑
でも本当に,この公演は実際に上演できたことに大きな意義があると思うのと,その空間にいることができてとっても幸せでした。あと以前から私のTwitterをフォローしてくださっていた方とも直接お話できたことも嬉しかったです。もう無理だと思っていたことができちゃったので,不思議な気持ちになりました。

この公演に携わった長野東の皆さん,素敵な舞台をありがとうございました。
そして清水先生,長い間本当にお疲れ様でした。

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