Sunday, May 22, 2016

Meeekae≪ミケ≫ presents 中央線ツアー “天と空のあいだ” - フランツ・カフカ「最初の苦悩」より -

(Meeekae公式tumblerより) 

@ヌイサンスギャラリー

脚本・演出:川名幸宏
出演:丸山港都/川名幸宏
音楽・演奏:大塚るるる/NaNa

2月末にヌイサンスギャラリーデビューを果たしたと思ったら,あれからもう3ヵ月経ってしまいました!時が流れるの,早すぎ。

みなとくんと川名くんが新作を打つというので,またまた観劇へ。
今回は水道橋と吉祥寺の中央線ツアーを企画していて,面白いな~と思っちゃいました。ツアーって…いい響きだよね(´ω` )

カフカというと,私は『変身』くらいしかまともに知らなくて,『審判』とか『アメリカ』とかはタイトル程度。ほんと,それくらいで。学がなくてすいませんとしか言えなくて。苦笑
カーテンコールの時にみなとくんが「青空文庫にあります」と言っていたので,さっき読みました。3分で読めるって言ってたけど,やっぱり翻訳物はちょっとムズカシイ…。

原作よりお芝居を先に観たのでまずそちらから。

か,かわいかった…!笑

バベルもフランクも,なんというかカワイイ。なんだかチャーミング。
多分それはやってたキャストさん自身の魅力がじわじわ出ていたからなのだと思います。

設定としては17歳の頃の出会いから27歳までを描いているのだけど,同年齢だからさ…なんか刺さったよね…。笑
ちょっとファンタジックでほっこりした,前回の『にせ医師物語』とは違う雰囲気のある作品でした。

作品が作品で,現実的にはありえないであろう設定なのだけど,バベルは地面に足をつけられないのはなんでかなーと思ったときに,今で言うところの強迫性障害なのかなーとかふと思ったり。地面に足をつけてしまうことで,自分の世界が全て壊れてしまうというか。そんなふうに思っていたのかなとか。考えたりして。
だったらフランクのために下に降りて,彼女(名前忘れちゃった!)を呼びに行くあたりとかはもんのすごい勇気だったよねとか。思ったりして。

終盤の方で,バベルが「ブランコ…」って言った時に,(辞めるのか!?辞めるのか!)と思っていたのですが,まさかの「増やしたい」だったので良い意味で裏切られました。
下の世界にはフランクがいるけど,同じ天と空のあいだのエリアでも,心許せる仲間ができるといいねぇ。バベル。


あとでみなとくんに聞いたのですが(そして本当に原作にも書いてあった),川名くん演じるバベルは,電車移動の時は上の網棚に乗って移動していたんだって。翌朝通勤電車に乗った時,お向かいの網棚の上に川名くんが小人のように横たわっているのを想像してしまい,なんだか微笑ましく思ってしまったのでした。←多分バベルは小人になる仕様じゃないと思うけど。笑

でもって,二人の衣装がおそろいでかわいかったなー。


そうそう。青空文庫掲載の原作『最初の苦悩』を読んでみたのだけど,これがあの1時間になるなんて純粋にすごい…。原作ではもっと登場人物は出てくるけど,この二者関係に絞ったのは素敵な選択なのだと思います。前回も思ったけど,いい掘り出し物してきますね,Meeekae…。

次回はどんな作品かな。楽しみにしたいと思います。

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