作:たかのけんじ
出演:長野県塩尻志学館高校演劇部
- 『海に流れる河』のオマージュかと思いきや2010年代版のそれでした。たかの先生が2004年に提出した卒論を,12年かけてジャーナルに載る論文に仕上げてきたような感覚です。21世紀に生きる私達にとって,9.11も3.11も避けては通れない歴史なのだとしみじみ。当時は若干眠くなって,ラストシーンとか「はて?」ってちょっとなったんですが,今回はカオリの絶望も悲しみも苦しみも,愛も,あそこに全部詰まっているのが感じられました。私も大人になりました。
- 再演や練り直しの公演を観ると,私はオリジナル版がやっぱいいと思うタイプなのですが,今回の志学館のメンバーでのこの芝居の方が,04年度の美須々より断然良かったです。キャストに恵まれた感じ。
- 今年の志学館の文化祭公演でも思いましたが,ビジュアルにこだわるのってやっぱり大事です。衣装も舞台装置も本当に丁寧でした。強いて言うのであれば,移植コーディネーターで赤のゴツいヒールはアウトだと思うのと,看護師さんの髪の毛はポニーテールではなくお団子が良いかと。
- また後日まとめ直します。
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